結婚できないのは、あなたの「お父さん」のせいですよ!

初・仲人、楽しいのは最初だけ

5年ほど前、
ちょこっと仲人のようなことをしたことがあります。

同じ会社で隣に座っていたエスパー伊東似のおじさんから、「うちの娘、もうすぐ30歳なんですが、誰かいい人いませんかねぇ」と相談されていました。
その度に「いませんね〜」と即答していましたが、3回目からは「誰か・・」「いませんよ!」と被り気味に返していました。

エスパー伊東似のおじさん(面倒臭いので以降「伊東さん」で)は、桜田五輪相よりも前に蓮舫議員を「れんぽう」と呼んでいた人で(どうでもいい情報でした)、マイペース過ぎるところがあり、周りの人をイラつかせるタイプの人だったので、少し距離を置いていました。
とはいえ、おそらく、多分、きっと、根はいい人なので、私の心が広いときは優しく世間話もしていました。

捨てる神あれば拾う神あり。(ちょっと違うか)
当時、うちの娘がお世話になっていた数学の家庭教師(と言っても、先方の家で、仕事の片手間にタダ同然で)の男性が、時を同じくして、「誰かいい人いませんかねぇ」と聞いてきたのです!

いた〜!

その家庭教師は、国立大学の大学院卒で、超マジメ。職場には女性がいなくて出会いがない・・・と結婚できないことを職場のせいにする、少々プライドの高い、めんどくさいタイプの人でした。

人生初の仲人的な役割に、ちょっと好奇心も出てきて、伊東さんに彼を紹介しました。
感情を抑えきれない伊東さんは、その日ずっと満面の笑みを浮かべていたのを覚えています。

早速次の日、「釣書」と書いた封筒を持ってきました。

(そんな、お見合いじゃあるまいし…..あ、お見合いか、だとしたら私は仲人?イヤイヤそんな世話好きじゃないし….なんか大層なことになったなぁ…面倒だわ…)
などと考え、メールのアドレスを教えただけで、あとはご自由に、のスタンスを取ることにしました。

親の気持ちもわかるけど

3カ月くらい経った頃でしょうか。

伊東さんから「先方さんは結婚する気はあるんでしょうか?うちの娘は何にも話してくれないので、今、どんな状態か気になって。遊ばれているわけではないですよね?」と泣きつかれたのです。

「どんな状態?」「遊ばれてる?」・・・私に何を聞けと?(イラっ)

と思いながらも、父親としては気になるだろうと思い、家庭教師にメールしました。
返信はざっと次のような内容でした。

1〜2週間に1度くらいの頻度でデートしている。映画とかカラオケとか。それなりに楽しい。おとなしい女性ですね。自分としてはもっと活発な方がいい。けど、このまま付き合ってもいい。僕は結婚を急いでいないし。そんなに急かすなら会うのやめましょうか。お父さん、うるさいですね。もう、お父さん嫌い。

伊東さん、やっぱりここでも嫌われている〜!

結婚前提のお見合いで、3カ月も経てば結果を出したい伊東さんの気持ちもわかるし、もっと付き合ってから答えを出したい家庭教師の気持ちもわかる。おそらくお見合いではあるけど、彼にとっては人生初の彼女かもしれない。(彼女でもないけど)
そこで、伊東さんに「先方はゆっくり結婚を考えているので、急がれるのなら他の人を探した方がいいですよ」と、本人嫌われていることは伏せて、伝えました。
そして、数日後、破談となりました。

昨年の夏、伊東さんは会社を定年で辞め、私もその半年後辞めたので、もう思い出すこともなく月日は流れていきました。

5年後、突然メールが!

ところがです!

先週、5年の月日を経て、伊東さんから突然ショートメールが来ました。

ご無沙汰しております。伊東です。(ほんとは伊東ではないですけど)

突然すみません、以前に紹介いただいた方についてです。

私の娘はまだ独身ですが、あの方も独身と耳にしました。連絡先をご存知ですか?

????

耳にしたのなら、知っているはずなのでは?
伊東さんの娘がアドレス知っているでしょうに!
一度破談になった人にもう一度見合いを頼むって
どんだけメンタル強いねん!

このメールが届いたのは、京都で息子と共にライブに向かうバスの中。
楽しい気分をぶち壊すタイミングの悪さは、いつまでたっても伊東さんらしい….(向こうはこちらの事情など知るはずもないけど)

伊東さんのそういうところが、上手くいくものも上手くいかなくさせるんだなぁ…。

もう頼むから関わらんといて〜と思った私は、
「申し訳ございませんが、なんのお役にも立てません」と返しておきました。

そこで伊東さんの娘さんに言いたい。
結婚できないのはあなたのお父さんのせいですよ。
お父さんに頼らず、自分で未来を切り開いてくださーーーい!


とはいえ、
実は、今後の展開が気になってたりします・・・

終わり

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

岡山在住。 子育てに区切りがつき、好きなことを仕事にしようと長年勤めた会社を辞めてはや3年。 編集・ライター講座に通いフリーライターを目指してみたものの、未だバイト生活。右往左往の日々が続いています。 そんな毎日の中から見つけた、はかなくも楽しい日々のあわを書き留めました。