関西の高級スーパーがプロデュース！「いかり井原店おいしい館」ってどんなとこ？（閉店しました）

関西に住んでいた人なら誰でも知っている「いかりスーパー」。2021年 11月、岡山県井原市にいかりスーパーマーケットがプロデュースした「いかり井原店おいしい館」がオープンしました。

「いかりスーパー」って？

　「いかりスーパー」とは、芦屋や神戸など関西を中心に展開する高級スーパー。数十年前、関西に住み、ビンボーな大学生活を送っていた私など、足を踏み入れたこともない憧れの存在でした。ikari ikari ikari ikari・・・と書かれた紙袋に、当時見たこともなければ聞いたこともないような高級輸入食品を入れて優雅に歩くマダムに「さすが神戸！（または芦屋！）」とため息をついていたものでした。

そんなセレブなスーパーがなぜ岡山に？しかも井原に？（井原市は岡山県の西の端、岡山というよりはもうほぼ広島です）オープンしたのでしょうか。

「いかり井原店おいしい館」とは

岡山市内から西へ西へ。私は岡山ICから高速を使い、笠岡ICで降りて、さらに北へと進みました。う〜ん。高速降りてから井原市まで結構遠い。これなら高速使わずに総社から地道を地道に通ればよかったわ〜とか考えながら、国道313号に合流。オープンしたてで車も多いせいか、すんなり入れず、結構ぐるぐるして、駐車するまでに数十分かかりました。駐車スペースもあまり多くありません。(32台完備）ほとぼりが覚めた頃に行くのが賢明かもです。（いつになるか知らんけど）

店内は330平方メートルに約800点の食料品。ikariマークのついた自社ブランド商品がたっくさん。

いかり自社製造商品の工場はここから１分だそうです。１分・・・　　

目玉は壁一面にある冷凍食品。その数は全体の約4 分の１を占め、パスタ、ピザ、洋惣菜、中華惣菜、和惣菜、弁当・寿司（まで冷凍食品！）、麺セット、スイーツ、ジュース・野菜と並んでいました。

「ここで冷凍食品を買うと、帰宅することにはすっかり解凍するがな！」と思いでしょうが、心配ご無用。レジでドライアイスがいただけます。

井原にできた理由

まず、いかりスーパーマーケットの創業者である現会長が井原市出身だということ。次に、冷凍食品の多くは兵庫県宝塚市にある工場で作られ、井原市にはスープを作る工場があります。で、井原市から宝塚市までトラックでスープを運び、帰りの便が空っぽになるから宝塚市の工場で作った冷食をトラックに積み込み、故郷の井原市で販売してはどうか、という流れになったのだそうです。

セレブなスーパーだと身構えて行ったのですが、ここは関西のいかりスーパーマーケットとは違うテイストで、「珍しい冷凍食品があるちょっと変わったコンビニ」という感じでした。お隣の浅口市には、逆にコスパ最強のコストレがあるので、両方楽しむのもアリです。
岡山県の西の地域は変わった路線で攻めたところが多いですね。