二郎系ラーメン「きずな」で、最後まで美味しく食べることはできるのか?


噂には聞いていた岡山市北区野田屋町にある、二郎系ラーメン「きずな」。
決してひとりじゃ入れないけど、大学生の息子に誘われたので行ってきました。

はじめの一歩が踏み出せない!
〜行列ラーメン店あるある

最初に食券(ラーメン850円)を買い
➡️待っているときに麺の量を聞かれ、
➡️カウンターについて出来上がる直前にトッピング(ニンニクの有無・野菜マシマシなど)を聞かれる、というシステム。

店内の貼り紙にはこのシステムのことが色々書かれているけど、1.0あるかないか位の視力だと見えない。
多分一人だと焦っているところだが、今日は力強い同伴者がいる。ほっ・・。

行列ができるラーメン店の独自のシステムには、とても緊張する。

以前、東京で大行列のラーメン店に入った時のこと。
やっと店内に入り、初めて目にした「1万円札はご遠慮ください」という貼り紙に、青ざめながら恐る恐る両替をお願いしたときの「チッ」という嫌な顔
無言で黙々と作業する店員。
麺の量、硬さ、トッピングを伝えるだけの、必要最低限の会話
会話ひとつなく、黙って食べる客
麺の量を前の人にならって、わけわからずに「」と言ってしまい、「お客さん、大丈夫ですか?(こいつ知らんな)」と怒られたときの気まずさ
(「並」は普通の「並」の倍の量。最近のラーメン店はこの表示が多いから戸惑うわ!)

こういう経験がトラウマとなり、この手のラーメン店は苦手だった。
慣れたらいいけど、はじめの一歩はなかなか勇気が必要だ。

コッテリはクセになる
次からは緊張せずに行けそう

「きずな」も、麺は350gが普通で(普通ではないけど)、私は120gにし、息子は150g。
麺が半分の量だと、生卵かチャーシューのサービスが強制的にある。(これを強制的ととるのは申し訳ないが、これなくても十分)

背脂が、背脂がぁ〜!!!(なんやねん)

チャーシューは厚さ1〜1.5cm。
それが2枚入っていて、サービスの1枚と合わせて3枚。
胃もたれ必至なので、2枚息子にあげた。
背脂も、想像以上にゴロゴロしていて、ギトギト感満載。
事前に、息子から「まずチャーシューを食べといたほうがいい」とアドバイスされていたので、その通りにした。
これが柔らかくて想像以上に美味しい!
それから、メンマかと思われた平たい麺をひたすら食べる。

初めての店での緊張感と、残したら怒られるのではないかという恐怖で、会話もなくひたすら食べ続けた。
途中で止まったら二度と再スタートを切れなくなりそうだ。

「完食しなければ感」は私たち親子を無言にした。

シャキシャキしたもやしの食感に救われ、なんとなくゴールが見えた時点で隣の息子を見た。
私のあげた2枚と自分の3枚、計5枚の分厚いチャーシューと、トッピングしたマシマシ背脂を前に、すっかり青ざめていた。
やたらため息が多くなり、目は死んでいた。
ついに、あろうことか、彼は途中でトイレに行ったのだった。

何かを出し切って、復活した彼は何事もなかったように食べ始めた。

・・・そんな、笑いあり、涙ありで、お互いやっと完食。

意外にも(すんません)店の人は優しかった。
何はともあれ、完食できてホッとした親子はどんぶりをカウンターに置いた。

食べ終えた達成感のあと、ふと考えた。

店名の「きずな」は、友達同士、あるいは私たちのような親子、同僚、カップルなどなど、一緒に行った人との「絆」を深めることを意味しているのではないだろうか!

・・・そんなどうでもいいことはともかく、
がっつり食べたい人にはいいけど、私のような年齢にはキツかった。
最初の5分はとても美味しく頂けたが、やっぱり後半のメンマっぽい平たい麺はキツイ。
・・・キツイけど、美味しい。
あれ?また行きたくなってきた。食べたい!!

どっちやねん!!

ちなみに女性率は、3/100人。(私調べ)

ラーメンきずな
岡山市北区野田屋町1-2-16
西川緑道公園 北側

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岡山在住。 子育てに区切りがつき、好きなことを仕事にしようと長年勤めた会社を辞めてはや3年。 編集・ライター講座に通いフリーライターを目指してみたものの、未だバイト生活。右往左往の日々が続いています。 そんな毎日の中から見つけた、はかなくも楽しい日々のあわを書き留めました。