「ホテル講 大津百町」に泊まる、女3人・滋賀の旅。

思いがけないご縁があり、滋賀に行ってきました。
年齢も住まいも仕事も出身校も、趣味も嗜好も性格もすべてバラバラの女3人、1泊2日の小さな旅です。

「ホテル講 大津百町」とは

3人の唯一の共通点は、昨年大阪でライター講座を受講していたこと。
滋賀在住の「サトさん」が今回の旅を企画してくれました。
サトさんの務めている工務店がリノベーションしたホテルに泊まるのが目的です。

チェックインは「近江屋」で

「ホテル講 大津百町(おおつひゃくちょう)」は、商店街に泊まることで地域を活性化しようというコンセプトのもとに誕生した「メディア型ホテル」。シャッター化が進む中、泊まることで街を蘇らせる「ステイファンディング」という日本初の試みを導入しています。
孤立したホテルではなく、地元にす〜っと溶け込んだ、新しいスタイルのホテルなのです。
築100年前後の古い町家を、今後100年使えるよう快適にリノベーションした「ホテル講」は、「近江屋」「茶屋」「丸屋」「鍵屋」「萬屋」「糀屋」「鈴屋」の7棟13室。私たちはその中の1棟貸し「丸屋」へ宿泊です!

アーケード街にあるオシャレな町家

「丸屋」はその名の通り丸屋商店街にあり、1棟貸し5棟の中では一番広く、玄関を入ると吹き抜けや中庭、天窓が見えて、すご〜く開放的です。

ウエルカムメッセージカードも。
サービスはリゾートホテル以上!
もちろんWi-Fiも無料!
風情のある沓脱石(くつぬぎいし)
土間から中庭へ。ここにも沓脱石

サトさんコニさんとの
不思議なご縁

ライター講座で毎回一番前に座っていたサトさんは、「何でもそつなくこなすデキる女」として、これまた毎回後ろの方で目立たないように座っていた私の憧れでした。時折吐き出す容赦ない毒舌に、背筋を凍らせながらも可愛くて笑えたり。同じくらいの子どもを持つ母として、いつかお話ししてみたいと思い続けて1年。ついに夢が叶いました!

北欧家具のソファで自社のパンフレットを自慢・・・
いえ、説明してくれるサトさん

寝室は2階。ベッドが二つと和室に布団が敷かれていました。ベッドを奪い合うのかと思いきや、意外にも私以外は「和室に布団」派。
ふっかふかの布団の上には部屋着とソックスがきちんと畳まれていました。「ソックス?この暑い季節に誰が履くん⁉︎」と思っていたら、もう一人の旅の友「コニさん」がちゃっかり履いて寝ていました。

夜は語らう・・・ことなく、すぐ寝た3人

京都在住の「コニさん」はフリーのライター。自由で気ままでわがままな不思議ちゃんです。
「子どもの頃からそんな性格なん?」
「友達おった?」
「歩くのに何でサンダルで来たん?」
いじられキャラにも関わらず、いじられることが嫌いなコニさんは、その度に「ぶーぶーぶー」と怒っていました。
自称「人見知りの引きこもり」ですが、卒業後、誰よりも他の受講者と親睦を図っているのは、意外にもコニさんなのでした。

カメラを構えて寝転ぶコニさん

翌朝、ピッピッピッ、ピーピー、ピピピピ〜
鳥の鳴き声で目が覚めました。
6時。まだ寝ていたい時間です。
商店街の目覚まし? なんて粋な・・・
最初の数秒は「いいなぁこういうの」と思いながら聞いていましたが、なかなか鳴き止まない。いつまで経ってもかなりの音量でピーピー鳴き続けています。
「いいわぁ〜」から「チッ!うるさいわ!」に変わって10分くらい経過したころ、やっと止まりました。
鳥のさえずりに殺意を抱いたのは初めてです。

ふと、隣を見ればコニさんがいない。
・・・ヤツのアラームでした。
コニさんに殺意を抱いたのも初めてです。(正直言うと2、3回目かもw)

キッチンにはコーヒーの豆が置いてあり、
コニさんがゆっくり丁寧に淹れてくれました。
飲む頃にはすっかり冷めていたけど


朝食は「近江屋」へ。
「丸屋」にもオシャレな最新家電を備えたキッチンがあるので、朝食は自分たちで用意することもできますが、せっかくなので事前に予約して、ホテルでいただきました。

右上の滋賀名産赤いこんにゃく、初体験です

ご飯一杯目はそのままいただき、二杯目は薬味をのせてうなぎ茶漬けで。朝からカラダに優しいものいっぱいいただきました。
食べるのが人の5〜6倍遅いコニさんも、うなぎ茶漬けを2杯平らげていました。

ぶらり・THE 商店街

朝食に出ていたものは、「タニムメ水産」で買えるとのこと。チェックアウトまでの時間、商店街をぶらぶらしました。
550mのアーケードは「丸屋町」「菱屋町」「長等」の3つの商店街が連なり、お散歩にはちょうどいい距離です。
考えてみたら、日常で商店街ぶらぶらするなんてなくなりましたよね。

朝食で出たものがいっぱいありました。
もちろん、うなぎ茶漬けも!

そして創業1850年のお漬物の店「八百與」
京都・滋賀の漬物屋で唯一宮内省御用達だそうです。
「漬物といえば京都」と思い込んでいましたが、滋賀はかなりリーズナブルなお値段で買えます。京都ブランドの陰で、目立たないけど頑張っているのです!

すっかり近所でお買い物モードのおばはん

店内の一角はまるで博物館。すごいものがザックザックありました。

いろいろな「すごいもの」
お土産は漬物だらけ。左は赤こんにゃく

若い店主が切り盛りする刃物や「三省堂」さん。毎日使うものだから、道具には凝りたいですね。

「研ギマス」にお店のセンスが感ジラレマス
ズラリ並んだ包丁たちは、見るだけでも楽しい

ひときわ華やかなお花屋さんの「花宗」さん。
今の時期は、紫陽花ですね。色が素敵!

造花みたいだけどホンモノです

「○」に「や」と書いた丸屋商店街。
10時から開いているので、ぶらぶらするなら午前中に。夕方は早めに閉まるので要注意!

商店街っていいな〜と改めて思いました

素敵な時間を過ごさせてくれた「ホテル講」ともお別れです。
サトさんの車がクルマで、「茶屋」のラウンジで待つことに。

焼き菓子もあり、最後まで完璧なホスピタリティー!
いつもは飲まないハーブティーを
滋賀にまつわる本も

琵琶湖だけじゃない、
滋賀の見どころは・・・

滋賀といえば、まず琵琶湖。
ロープウェイで一気に標高1,100mの頂上へ。
琵琶湖が一望できる、天空のリゾート「びわ湖テラス」は外せないスポットです。

曇り気味でも対岸の景色は見えました
infinity loungeは有料で

そしてこちらは「ラコリーナ近江八幡」
クラブハリエのバームクーヘンをお土産に。

ルイヴィトンのような美しい箱

最後は近江商人発祥の地、近江八幡の街並みへ。
八幡堀に沿って風情のある商家が建ち並んでいたり、ヴォーリズによる洋風建築もあったり。

手漕ぎかと思いきや、動力はモーター
30分1000円。コニさんは乗りたそうでした

遅めに集合し、早めに解散
詰め込みすぎない、ゆる〜い旅

サトさんコニさんは(カトちゃんケンちゃんみたい♡)ほぼ同じ歳で、早生まれがどうだとか、じゃあ学年は一緒やんとか、「学年」という基準はいつまで使うのかとか、ネタの宝庫、サトさんのちょっとアレな話とか、コニさんのぼったくり歯医者の話とか。
3人の会話が旅のいちばんの思い出です。

「私、朝ごはん食べたらドロンします」
「私、二日目のラコリーナはパスして、一人で商店街をぶらぶらします」

マイペース発言を繰り返していたコニさんも、結局はず〜っと一緒でした。

昼は日牟禮ヴィレッジの「たねや」で「つぶら餅」を


不思議な縁で繋がれた今回の滋賀旅行。
JR京都駅から大津駅まで電車で2駅9分という近さも驚きでした。
滋賀、マジでオススメです!

ホテル講 大津百町
滋賀県大津市中央1-2-6
077-516-7475
http://hotel-koo.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

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岡山在住。 子育てに区切りがつき、好きなことを仕事にしようと長年勤めた会社を辞めてはや3年。 編集・ライター講座に通いフリーライターを目指してみたものの、未だバイト生活。右往左往の日々が続いています。 そんな毎日の中から見つけた、はかなくも楽しい日々のあわを書き留めました。